• Introduction

    最近統計学が世の注目を集めています.西内啓氏 の「統計学が最強の学問である」がベストセラーになり,日本統計学会が主導して 2011 年に始まった統計検定の受験者数は 1222 名,2012 年度は 2692 名と倍増しています. 特にビッグ・データに関する話題が,特にビジネ ス界で注目されています.
    ビッグ・データは,コンピュータ,デジタル通信機器の普及発展により大規 模なデータ収集が可能となり,ツイッターや SNS,コンビニやスーパーの大きなチェーンの顧客データ,官庁統計など,爆発的に増大しています.大規模なデータベースには有意義な情報が含まれており,多 くのソフトウエアも作られています.うまく活用す れば企業の利益や国の活性化に役に立つのは間違い ないでしょう. ただし,私には規模の大小以外には,少し前の流行語であるデータ・マイニングとの区別 がつきません.
    データ・マイニングは情報系の人達 が推進したように思いますが,推進している人達の 層が広がっただけではないでしょうか.もちろん層が広がるということはそれが有用であることの証明 でもあります.そこで用いられている手法の多くは, 伝統的に統計で用いられていた手法と名前が異なる だけで統計的手法であり,データ解析に他なりません.

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